一般撮影室
皆さんがご存知の胸部や全身を対象にしてX線写真を撮影するところです。
胸部撮影では肺・気管・心臓・太い血管など、腹部撮影では胃や腸などの消化管の状態、胆石や尿路系の結石の有無などを診断します。骨・関節の撮影では骨・関節疾患の診断や治療の評価を目的としています。私たち放射線技師はさまざまな撮影法を駆使して撮影をおこないます。
この撮影にはディジタルラジオグラフィが用いられており、画像処理によって適切な画像を得ることができます。これらの画像はディジタル画像として画像サーバーに保存され、フィルムなしでも診断ができます。
当放射線室で撮影されているX線写真の一部
CT室
2015年5月の病院移転に伴い新装置を導入しました。
64列の検出器を搭載しており撮影範囲にもよりますが5〜10秒程度の息止めで撮影ができます。
また逐次近似法による画像再構成により以前よりノイズを低減し被ばく線量を抑えた撮影が可能となっています。
当院では頭部・胸部・腹部をはじめ、冠動脈や大動脈、腹部血管造影でのCT-AAGなどの撮影をおこなっています。
また、頚部動脈・大動脈・下肢動脈については鮮明に画像化できます。
さらに64列CT装置の最大の特徴は心臓を栄養する動脈=冠動脈を鮮明に画像化できることです。
冠動脈の狭窄などによる虚血性心疾患(狭心症など)のスクリーニング検査として用いられています。
CT装置で撮影されている画像の一部
3Dワークステーション(画像処理装置)
CTと同様に移転に伴い新装置を導入しました。
画像データを3次元処理することで従来よりも診断価値の高い画像を提供しています。
3Dワークステーションで処理された画像の一部
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血管造影室
フラットパネルディテクター(FPD)を搭載しており、微細な血管まで高画質で描出できるデジタル血管造影装置です。FPDの高感度特性と低線量システムにより被ばく線量をトータルで低減しています。 循環器内科では心臓カテーテル検査および治療、心臓以外の末梢血管疾患については、腎動脈や下肢動脈の狭窄や閉塞に対する治療に用いられています。
また不整脈に対するカテーテルアブレーションも行っています。
消化器内科では肝臓がんの治療を目的とした腹部血管造影検査をおこなっています。
当院では病院移転に伴い血管造影室を1室から2室へ増設しました。
これにより検査や治療を効率的に進めることが可能となり、日中の救急への対応も以前の1室より迅速におこなえるようになりました。
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X線TV室
整形外科において手関節や肩関節などの関節腔造影検査、骨折時の整復術などをおこなっています。健康診断・人間ドックにおいては上部消化管造影検査をおこなっています。
また自律神経性失神に対するチルティングテストなども行っています。
骨密度測定装置
DEXA法という2種類のX線を使って骨密度を測定する装置です。
当院の装置では非利き腕の手関節に近い部分(橈骨・尺骨の遠位部)を測定します。
ポータブル撮影装置
状態が悪く撮影室までの移動が困難な場合や、手術室での術中および術後撮影をおこなっています。
画像ネットワーク
平成19年(2007年)9月に画像サーバーシステムおよび、読影端末装置6台を導入しました。これによってDICOM保存された一般撮影・CTおよび、腹部血管造影の画像を診察室および病棟でいつでもモニター上で観察することによって、画像診断できるようになりました。
心臓カテーテル検査の画像(動画)は、従来から動画サーバー装置に保存され病棟などで画像診断できます。